小松成美「中田英寿 誇り」【適宜追記あり】
野球からみの話は、人気ブログランキング野球部門の諸ブログにお任せするとして、今回は読書感想文です。
電撃引退から1年。いま、初めて明かされる引退の全真相。人一倍の努力を重ね、世界で認められるプレイヤーとなったヒデの、歓喜と恍惚、孤独と苦悩が胸を打つ、傑作ノンフィクション。
自分的にはヒデをどうしても野球界のあの方と比較してしまう。
孤高の天才
という点で。
また、同じ年に前もって予告した上で大々的に引退興行をした野球界のあの人とも
アスリートの引き際
という点で
ということを踏まえて感想文。
1.イチローとの比較
WBCではイチローチルドレン(青木、川﨑、西岡)が出来たのに、ワールドカップではナカタチルドレンはいなかったという点について
年齢構成もあるんでしょうね。イチローがブレイクした1994年頃、青木らはまだ中学生。イチローは雲の上の人。一方、2006ワールドカップの日本代表は、あまり年が離れていない者同士の集まり。
また、プレイのスタイルが野球とサッカーでは大違い。野球というのは守備面では役割分担がはっきりしているが、サッカーではピッチに立ってしまえばDFがシュートに行くことも、FWが守り中心に回ることも当たり前。
2.新庄剛志との比較
新庄はあくまでもエンターティナーに徹したんだと思う。いつかは現役生活の終わりは来るのだから、あらかじめみんなにも知ってもらって、引退までの過程も興行としてみんなに楽しんでもらう。
一方、ヒデは求道者として、最後まで全力プレイをしたかった。引退をあらかじめ公言してしまえば、相手も配慮するとかを嫌ったのだろう。
【追記:その1】
あわせて読んで欲しい本
~イチローのことはこちらから